設立趣旨と活動実績

日本小児がん研究グループ(JCCG)設立趣旨

がんに罹患する子どもたちのがんの治療法を開発し、後遺症のない形でその命を救うことを目的としています。小児がん治療・研究を専門とする日本のほぼ全ての大学病院、小児病院、総合病院や小児がん中央機関、全ての小児がん拠点病院、小児血液・がん専門研修施設の参加のもとに、小児科、小児外科、脳神経外科、整形外科、頭頚部外科(耳鼻咽喉科)、放射線科、病理科、生物統計学など小児がんに関連する領域の専門家の力を結集します。
多様な小児がん治療において効率よく臨床試験を推進するための基盤となる組織を作ります。特に免疫診断、病理診断、画像診断などの中央診断システム、中央データセンター、腫瘍検体保存体制、ゲノム解析システムの構築などは必須の機能と位置付けています。
JCCGは今後更に優れた治療を確立して行くための方策として以下の目標を掲げています。​

小児がんの臨床研究において倫理基準の遵守と科学的公正性を基盤とした共同研究組織を構築し、

 臨床研究の管理・推進体制を整備する。

臨床試験を管理するためにデータセンターや中央診断システム、細胞保存システムを整備し、

 小児がん診断の標準化、迅速・効率化をはかる。

世界標準と比較検証可能な小児がん治療法を確立する。

臨床情報とも関連付けられた小児がん生体試料の保存体制を確立する。

生命科学の最先端の研究成果に基づいた更に新しい診断法や新薬開発の体制を作る。

新たに生まれる未承認薬や治験薬をスムーズに臨床現場へ導入できるトランスレーショナル研究の

 体制を構築する。

これらの成果や薬理遺伝学の知見を活用して、更に効果的で安全な標準治療法を開発し、治療抵抗性

 の難治がんや取り残されている若年成人(AYA世代)のがんの克服に向け、 

 臨床と研究のポジィティブスパイラル化を目指す。

小児がん経験者が生涯にわたり豊かな人生を送るための長期フォローアップ体制の構築をめざす。

最先端技術を用いた分子疫学の手法を用いて発症要因の解明と予防法の開発を行う。

小児血液・がん学会、小児がん拠点病院、中央機関、小児がん専門研修施設、看護団体、患者会・

 家族会・市民団体、国家機関などとの連携により社会との接点を重視して幅広い活動を展開する。

 

JCCGは研究成果の社会還元に向け、社会の皆様との連携体制の確立を重要課題と考えています。社会からのご支援を頂くためにJCCGではJCCG友の会を通して運営基盤の強化をはかっています。
小児がん医療関係者、患者/ご家族の方々をはじめ社会の皆様の温かいご支援を賜りたいと切に願っているところです。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

平成27年吉日

水谷修紀
JCCG理事長、東京医科歯科大学名誉教授